トラッシュ・マウンテン・ビデオ

タイトル感想評価
悪魔のセックスブッチャー監督は「マニトウ」という傑作を撮りあげた後、公開の翌日にヘリコプターの事故で無くなったウィリアム・ガードラー。タイトルからだと、肉屋の主人が女を強姦する悪魔のような殺人鬼モノを想像するだろうけど、全然そんな映画じゃなくて(笑)牧場の息子が女性と知り合って、家に連れ込むと、必ず死体となってしまう。親父はお前が殺したんだと言うが・・・。そして、一人の女性と本当の恋に落ち、家に招くが・・・。予想通り、オヤジが殺してるんだけど、なんでそんなオヤジになってしまったのか?というのには、ちゃんと理由がある。それがまぁ、なんていうか、凄いんですよ(笑)ある意味、ヒッチコックの「サイコ」の影響で作られた映画なんだろうけど、いいのかそれで??いや、びっくりしたし、なんかすげーって感心しちゃったからいいんだろうけどさ(^^;;★★★
アサイラム・オブ・サタン「マニトウ」監督後に、悲劇の事故死を遂げたウィリアム・ガードラーの初監督作。どこも悪くないはずなのに、精神病院に閉じ込められたピアニストが、悪魔の復活の生贄にされそうになってしまうという、ありがちなホラー映画なんだけど、まず、主人公の女性がピアニストである必要が全く無い。精神病院っつうよりも、ただの廃屋。極めつけは、最後に復活する悪魔。えーっと、それはキグルミですか??解説を読むと、「ローズマリーの赤ちゃん」で未使用になったモノを盗んで・・・もとい、拝借して来たとか来ないとか。そりゃ、このキグルミは使わへんやろー。いや、まぁ、いろいろっていうか、どこもかしこも突っ込みどころ満載のZ級映画なんだけど、オーソドックスな分、退屈はしないで安心して突っ込みながら観られるってのがいいよね。★☆
アンディ・ミリガンのガストリー・ワンズタイトルにアンディ・ミリガンと付いているように、この映画は、監督がアンディ・ミリガンであるという事が重要である。つまり、アンディ・ミリガンという狂った変態が、いかに狂った脚本を書き、いかに狂った映画を作りあげているかを鑑賞するのが正しい鑑賞法なのだ。3姉妹とその旦那たち、父親の死により誰もいなくなった実家に集められ、遺産相続の話になるが、一人、また一人と誰かに襲われていく。普通に見たら、ただのクズ映画。何を描きたいのかさっぱり分からないし、狂った欲望に満ち満ちている。同じカルト映画の監督でもスプラッター映画の始祖といわれるH.G.ルイス監督とは全く違う。ルイスの映画がこれでもかと言うほどの「血」への執着を見せるのに対して、ミリガンの映画は、生々しすぎる程の肉体への欲望と執着が渦巻いている。実はミリガンはゲイで、こういう映画なら普通は女性の裸を中心に取り、見所を作るものだが、女性の裸を撮っても、なんとなく興味の無いカットばかり。その逆に、男の活躍場面は、妙に気合が入っているような気がする。ホントに気のせいなのかもしれんけどね。おそらく、この映画をトラッシュマウンテンビデオがリリースしたのは、ミリガンの映画の中でも、比較的、ストーリーがちゃんとしてて分かり易い映画だからだろうが、ただの駄作、愚作とこき下ろしてしまえない、得体の知れないパワーがある。こんな映画、60年代70年代の混沌の中でしか生まれてこないだろうなぁ・・。★★
影なき陰獣久々に観たジャッロ(イタリアン・ホラー)。いやいや、なんていうか、この独特の雰囲気は好きだなぁ。ミラノ郊外の別荘にやってきた4人の美人学生たちが、正体不明の殺人鬼に襲われるだけ。無茶な設定に、適当な謎解き、ストーリーに全く関係ないエロと、過剰にスタイリッシュで風光明媚(笑)な映像美。タイトルからして、意味わかんないよね、「影なき淫獣」・・・って。このタイトルも実は複数存在するらしく、「影なき絞殺魔」はまだしも、「エロスの恐慌」に「女子学生戦慄の体験」・・・まだ、「影なき淫獣」が一番マシなのかも。でも、被害者となる男を犯人が追跡するシーンは、なんとなく「第三の男」を彷彿とさせるし、ミラノの街を美しく収めているので、70年代のファッションと共に、楽しめたのかも。内容について、全く語るべきところがあるような映画ではないんだけど、観たことを後悔するような映画じゃあないっすよ。・・ってなんだか、良くわからない言い回しやな。★★
ザ・ゾンビ 黒騎士のえじきスペインが誇る怪奇映画スター、ポール・ナッシー主演・・といっても、彼の出演作はこれがビデオも含めて日本で初めてのソフト化らしい。どーりで名前も知らないはずだ。世界で一番狼男を演じた役者でもあるそうで。この映画での彼は、中世にカニバリズム、拷問などありとあらゆる悪行を尽くしたために処刑された悪魔の騎士。その子孫が彼を現代に蘇らせたことで、残虐な血の饗宴が現代に復活してしまう。とにかく、ポール・ナッシー演じる騎士の圧倒的な存在感に驚嘆。しかも、彼を蘇らせてしまう子孫との二役なんだけど、髭がなくて、衣装が違うとここまで違うのか?って位の変わりよう。邦題はなんとも言えないけど、映画の内容は非常に娯楽性に富んだ内容。伊東さんの解説に書かれてある裏話を読むと、より一層楽しめました。70年代のヨーロッパホラーって、イタリアだけかと思ったら、スペインにもこんな素晴らしい映画があったんやねー。★★☆
シャウト さまよえる残響すんげぇ映画。なんて言ったらいいんだろう。ストーリーを説明したくても、どうやって説明したらいいのか分からない。叫び声で人を殺すことが出来る男。彼に関わり、崩壊していく夫婦。その経験を男が精神病院主催のクロケット大会で語っている。・・・って一体どういう状況なんだか、この映画。大体、その夫婦を崩壊させてく男の動機ってのが、妻への横恋慕なんだよね。それで、自らが持つ呪術のパワーで妻を自分の虜にしちゃって、夫婦関係を崩壊させちゃうんだもん、とんでもないよな。こうやって書くと、なんだか稀代のバカ映画みたいだけど、芸術映画っぽく見えちゃうんだよな。とりあえず、当然のことながら、見終わった後は、頭の上に?が5つくらい浮かんでました。あ、クロケット大会で、その叫び声だけで人を殺せる男の話を聞く若い男役が、ティム・カリーでした。若いけど、あの濃い顔はそのまま。★★★☆
スパズモ「人喰族」のウンベルト・レンツィ監督による、70年代のイタリア残酷映画=ジャーロ史上、最もビザールな傑作。まず、森の中で女の死体を発見するカップル。しかし、その死体は非常によく出来たマネキンだった。そして、別のカップルが、海岸を歩いていると、砂浜に倒れる一人の女。しかし彼女は気を失っているだけで、目を離した隙に消えてしまう。のっけから、死体と思わせて裏切るパターンを二つ続けて、観客を戸惑わせる。そこから、始まる物語は、全く先の予想が出来ない迷宮へと迷い込んでいく。多少、雑な展開もあり、用意された伏線も残されたままの部分もあるが、その消化不良すら、心地よい謎として見る事が出来る。やっぱり、この頃のイタリアンジャーロって面白い。この映画はその中でも、かなり面白くて、ギミックに満ちた傑作だと思う。 ★★★
スローターホテルえーっと、70年代前半のイタリア映画だっけかな?クラウス・キンスキーが勤める精神病院を舞台にしたジャッロ映画なんだけど、入院してるのが、みんな美女ばっかりで、これがまた、庭師とヤっちゃう色情狂に、看護婦と関係を持ってるレズビアンに、クラウス・キンスキーに惚れちゃう退院間近の人妻とか、とんでもない人ばっかり。病院とは名ばかりの娼館みたい(^^;まぁ、映画自体は、そんな彼女たちの痴態が描かれながら、黒尽くめの男が次々と人を殺していくんだけど、基本的に演出はぬるめ。あんまり面白くなかったなぁ〜って迎えたラストシーン。それまでのヌルさが嘘のような、犯人の大暴走!!!!!!病院内は一気に阿鼻叫喚の血みどろ地獄に!!!なんじゃこりゃあああああああ!まさか最後にこんな開いた口が塞がらなくなるようなシーンが待っているとは・・・。ビックリしました。まだ、こんなトンデモない映画が眠ってるもんなんやなぁ。ところで、この映画ってば病院が舞台なのに、なんでタイトルが「ホテル」なんやろ??★★
痴漢ドワーフねぇねぇ、これってDVDにしちゃっていいんですか?トラッシュ・マウンテン・ビデオさん!元クラブシンガーの母親と古ぼけたアパートの管理人をしている醜いドワーフ(小人)。そのアパートに、結婚したばかりの若いカップルがやってきた。しかし、そのアパートは、美しい女性をさらっては監禁し、無理やり客を取らせていたのだった!すげー、なんだこのポルノ映画は・・・。冒頭から、いきなり路上で遊んでいる少女を、おもちゃで気を引いてアパートまで連れ込んで監禁しちゃうんだもんなぁ、あのドワーフが。いや、普通っていうか、普通じゃなくても、あんな怪しいドワーフに付いていくヤツはおらんやろー。それに、あんな汚い監禁部屋で、客の男たちはよくヤれるなぁ。風呂も入らせてもらってないし、糞尿垂れ流しのような状態やし・・。ああ、そういうフェチの人たちが集まってるんやな。なるほどね。って違うから。★★☆
チャイルド・ゾンビ下校途中のスクールバスが突然霧に包まれて、5人の子供が行方不明に。実はこの霧が核施設から漏洩した汚染物質で、子供たちは抱きつくだけで人を殺すことが出来る恐るべきゾンビに成り果てていたのだ!!子供たちを救おうと、大人たちは保護しようとするのだが、抱きつかれては焼け爛れて死んでいく大人たち。めっちゃシュールな展開が、なかなか面白い(^^)子供たちの変異に気付いた大人たちは、子供たちを葬ることが出来るのか?救う方法はないのか?悪意の無い子供たちが、やけに怖く見える。個人的には「光る眼」よりもこっちの方が面白かったかも。★★
Dr.ジキルVS.狼男世界で最も狼男を演じた男:ポール・ナッシー主演作。解説によると、この映画は彼の狼男シリーズ第7弾なんだそうで。しかも、人間と狼男とジキル博士の一人3役ときたもんだ。とにかく、なんでもありのサービス精神旺盛なストーリーで、バカバカしいけど楽しめるんだよな。きっと、こういう映画を見て育った誰かが「リーグ・オブ・レジェンド」なんてコミックを書いちゃったのかもしれないな。なんて。★★☆
呪われた修道院「呪われた修道院」なんて大層なタイトルがついてるから、荘厳なゴシックホラーかと思いきや、修道院を舞台に、猟奇殺人事件が起こり、うにゃ?サイコホラーなんか?と思ってたら、悪魔の仕業のようにも見せかけるし、これって超能力??なんてシーンもあるし、果てはゾンビまで登場。ひぃ〜、どんな映画やねん!!しかも、音楽を担当してるのは、「サスペリア」「ゾンビ」で超有名なゴブリンだってんだから、最早、何でもあり。こんな盛りだくさんな内容が、90分に詰まってるんだから、そりゃもう次から次に想像もしない展開が起こって、息をつく暇もないって思われそうだけど、微妙にぬるーいテンポで進んじゃうので、油断してたら寝てしまいそうになっちゃうユルさ。そんな映画のたどり着いたオチがアレだもんなぁ。度肝抜かれるっつうか、呆れてものも言えないっつうか。まさにイタリアン・ホラー恐るべしですよ。★★☆
メサイア・オブ・ザ・デッドなんだこれは!?ゾンビ映画なのに、なんでこんなにおどろおどろしい雰囲気に満ちてるんだ?!音信不通になった父親を探しにとある町にやってきた娘。父親の行方を捜しているうちに知り合った男一人、女二人の風変わりな旅行者と知り合いになり、成り行きで父親の家で共同生活をするようになるが、その間にも、町に不可解な現象が起こり始めていた・・・。あの「ゾンビ」より先にスーパーマーケットにたむろするゾンビを描いていたらしく、映画館でゾンビに襲われるシーンの微妙な恐怖はホントに凄い。このシーンには心底ゾクゾクさせられた。ちなみに脚本家は後に「レイダース 失われた聖櫃」を書いた人らしい。なるほどなぁ。製作から32年、日本ではビデオ化すらされていなかった、隠れた傑作。こんなものまでDVDになっちゃうんだから凄すぎ。ちなみにこのDVDは、「ザ・ゾンビ/黒騎士のえじき」とカップリングで1枚のDVDに収録されていて、解説は僕のHPからもリンクを張らせて頂いている「ZOMBIE手帖」の伊東さんが担当しています。★★★


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