ピーターズ・フレンズ



愛情と友情を天秤に掛けたとき、
当然の事ながら本当のものがそこに残る。
愛情も友情も、”そこにある存在”というには、非常に曖昧で、
でも確かに存在する感情だ。
それら二つが比べられたとき、こんなドラマが生まれた。


大学時代の友人達が十何年経って再び集まったとき、
そのうちの一人のカミングアウトによって、彼等に様々な変化が起こる。
自分という物の本当の姿を見いだした者、
大事な人の存在に気付いた者、
自分の侵した取り返しの付かない過ちを悔いる者。
みんな、いろんな事を思い出して、大人になっていった。
彼等の一人が言う。
”親が死んで初めて、大人になった気がする”と。
大人になると言うこと、それは、自分一人の力で
自分を守る力と自覚を得ることなのかもしれない。


彼等は、この再会でそれぞれ、大人になっていった。
そして、青春を共に過ごした本当の仲間との大切な思い出。
それは、幾ら大人になろうとも、いつまでも残り続ける。
共に何かを成し遂げた仲間は、何年経っていようと仲間で居続ける事が出来る。
失いたくない想い出がある。
その中には、失いたくない友が居て、失いたくない自分が居る。


僕の心の中にも、そんな仲間がいる。
この先何年経っても、変わらず友だちで居てくれる仲間がいる。
僕は凄く幸せだと思えた。
この映画は、当たり前で気付かなかったその事に気付かせてくれた。
そして、あの時代には、もう二度と戻れない事にも・・・。