| タイトル | 感想 | 評価 |
| "アイデンティティー" | きたきたきたきた〜!!!すっげえ面白い!!!物語の中盤で明らかになる謎にもびっくりだけど、そこから始まる新たな展開だけでも一本分以上のサスペンス映画のミステリーが含まれてるかも!!とにかく予備知識なしで、誰かに聞いてしまう前に行って下さい。謎を全部オープニングで語ってしまっているのに、それを理解するのが、本当に示されてからでないと分からない。観終わった後に予告編を改めて見直してみると、ここにも謎は明かされていた。でも気付かない。”4人目が消えたとき、隠されていた謎が始まる”その謎の本当の姿が示された時、全ての謎が示されていたことに気付く。このモーテルに集められた必然、洪水で遮断された退路、消えていく死体、残されたルームキーのカウントダウン、そして、"アイデンティティー"というタイトル・・・おおっと、これ以上は書けない!!パンフも見る前に読んじゃダメだよ!!ここに書いたのは、予告編でも語られてることばかりだからね。念のため言っとくけど。あー、久しぶりに素晴らしいサスペンス見たなぁ〜。 | ★★★★☆ |
| 穴 | 行方不明になった4人の学生。その内の女性一人が、突然帰ってくる。ぼろぼろになったその姿、閉じ込められていたという穴には、他の男2人、女1人の死体があった。一体、そこで何があったのか?女生徒の告白から、一人の青年が重要人物として浮かび上がるが、真相はそんな簡単で生易しいものではなく、女生徒の精神鑑定に当たった精神科医へ、その真相が徐々に明らかにされていく・・・。想像していたよりも遥かに重く、暗すぎるほど暗い内容。彼女は被害者なのか、それとも生存者なのか、それとも加害者なのか?物語は彼女の属性を次々と変えていき、本当の姿をぼやかしていく。それは本当に見るものを惑わせ、真相は知らなければ良かったと思うほど、酷いものではないのか?って思わせる。・・・なんだけど、いざ、ラストで、全ての謎が明らかになってみると・・・うーん。ここまではっきりと明らかにする事はなかったんじゃないかなぁ?もしかすると、本当は・・・って含みを残しておかないと、へーそう、ふーん。で終わっちゃうって。ちゃんとしたオチがあるサスペンスを見たい人には満足なんだろうけど、こういう幾通りにも真相が予想できるサスペンスなら、幾つも謎が謎として残ってた方が良かったと思うんだけどなぁ。 | ★☆ |
| ある戦慄 | ある夜、地下鉄に偶然乗り合わせた人々が、粗暴なチンピラ2人組に乱暴されるという至極単純なサスペンスだが、これが実に恐ろしい。乗り合わせた人たちは、4歳の娘を連れたサラリーマンとその妻、若い娘とそのボーイフレンド、息子に金の無心を断られた老夫婦、海兵隊の若い二人の男、パーティ帰りの高校教師とその妻、アル中の中年と、彼をバーで見かけて追いかけてきた同性愛者の青年、そして、白人嫌いの黒人男性とその妻。映画はまず、二人のならず者の凶悪な犯罪を映し出し、(この10分のシークエンスの後、映画のタイトルが出る!)、その後、7組の登場人物たちの、列車に乗る直前の行動を描いた後、列車に乗りこんでいく。すべて乗り合わせた後に、最初の二人が乗り込み、戦慄の40分が始まる。何故にこれが未DVD化???電車の中で酔っ払ったゴロツキに絡まれることほど、恐ろしいことはない。電車のドアを開かないように細工され、いつ終わるともしれない密室の中での緊張感。ラストの虚無感も特筆もので、白黒の映像が陰湿さを際立てる。ゴロツキを演じているのはトニー・ムサンテとこの映画がデビューとなるマーティン・シーン。そして、海兵隊の一人がジェフ・ブリッジスの兄であるボー・ブリッジス。この中でも、トニー・ムサンテの傍若無人さが強烈なこと、この上なし。「サブウェイ・パニック」がリメイクされてたけど、この映画の方がリメイクして欲しいなぁ。今、あのゴロツキを演じるなら、是非、ジェームズ・フランコにやってほしい。こんな隠れた名作を放送してくれたWOWOWに感謝! | ★★★★ |
| es | 特殊な状況下における人間の暴走は、いろんな映画で映像化されてきたけど、人為的な状況下における人間性の破壊を描いた映画となると、「時計じかけのオレンジ」以来の傑作ではないだろうか?しかし、あちらがそれを基に待った区別のテーマを描いていたのに対し、こちらは、あくまでもその状況に閉じ込められた人間を描くことに終始している。そして、そこに描かれている人間が、全く普通の人間に過ぎない事が、観る人すべてを不安にさせる。自分もこの状況に置かれたら、ここに登場する誰かのような行動をとってしまうのではないか?という不安だ。いや、間違いなくそういう行動をとってしまうことが分かる事に対する恐怖と言った方が当たっているだろう。この実験は、まさしく禁断の実験であり、出来れば、その実験の結果なんて、知らなければ良かったと思う。二度と観たくないし、二度も見て考え直したいなんてことも思わない。 | ★★★☆ |
| カタコンベ | うわー、こりゃまた、中身スカスカやん。パリの地下に迷路のように広がる巨大墓地。幾千万ものドクロが山のように積み重ねられたそこに閉じ込められた女性の恐怖体験を描いた映画なんだけど、状況は完璧なのに、それを全く活かせていない。真っ暗なトンネルの中を、小さな懐中電灯一つでさ迷い歩く。それだけじゃ、確かに話が進まないけど、途中で人に会っちゃうのはどーかと思うなぁ。まぁ、それは百歩譲って許すとしても、あのラストはどーなん?この映画の敗因は、暗闇の中に閉じ込められたのが彼女一人だけだったってことやね。暗闇の中に閉じ込められる系ホラーなら、「ディセント」の方がずっと面白いわ。 | ★☆ |
| キャプティビティ | 前半、モデルの女の人が攫われて監禁され、数々の拷問による恐怖体験をするのは、理由も意味も目的も分からず、かなり怖かった。けど、同じく囚われている青年が出てきた辺りから、あれぇ〜?この青年って、もしかしたら××なんじゃないのかなぁ?なんて思いながら見ていたら、まさしくビンゴ。いや、まぁ、それはいいんですよ。きっと気付く人はいっぱいいるだろうから。問題は、犯人たちの目的が明かされてからの展開のまずさ。前半の雰囲気が台無しにもほどがある。なんでそういう安易なサスペンス・アクションへと持っていっちゃったかなぁ・・・。前半だけだと★4つだけど、後半は★1つだね。これほど前半と後半で評価が変わっちゃう映画も、珍しいよ。もったいない。 | ★★ |
| CUBE | 誰もが漠然と抱く閉塞感。もしかしたら、いつか誰かに監禁されるんじゃないか?そんな不安を抱いたことはないだろうか?この映画は、その漠然と抱いてきた不安を具現化してしまった。それも、こんな簡単なCUBEで・・・誰が何のために、どうして我々なのか?全く分からない中での心理。CUBEを脱出するのが目的なのではない。閉じこめられた人たちが結束するか否かが目的なのだ。極限状況、作り出せそうで作り出せなかった世界が、ここに完璧に作り出されている。傑作。 | ★★★★ |
| CUBE2 HYPER CUBE | 前半、1と同様に理由もなくCUBEの中に放り込まれた人たちが体験する驚愕の世界は、映像として非常に面白い。前作では3次元立方体だったが、今作では更に時空まで越えてしまうハイパーキューブになっている。違う時空にいる過去の自分、未来の自分と出会ってしまう衝撃。狂った空間の中で、出口を探し出す絶望。しかし、この閉塞空間の中で、どんな話が展開すれば面白いのか。確かに今回集められた人たちも、一癖も二癖もある人たちばかりだが、底に彼らでなければいけないという必然性が感じられない。なぜなら、今回はそこにいなくてはならないと言う目的をもつ存在が紛れ込んでいたからだ。そしてその存在が、この物語の根幹を揺るがす。”理由がない”という理由を。理由がない故に感じていた漠然たる恐怖が、そこに入れられる理由があるということで、恐怖の輪郭がはっきりしてしまった。閉塞的な空間の中で、無限の恐怖を感じさせた1作目に対し、時空を越えた無限の空間の中で、形のある恐怖を描いてしまった2。これが1作目なら、許されただろうが、1の後のこれでは、せっかくの世界が台無しになっているのでは? | ★★ |
| CUBE ZERO | まぁ、確かにこの前日譚は見なくてもいいかな(^^;確かにあのオチを考え付いたのは凄いと思うけど、途中で分かっちゃうんだよなー。いや、名前なんて覚えてなかったけど、なんとなく、そんな気がした。改善っていうか、改悪前のCUBEなので、1作目よりも殺しの手口自体は、凝ったものではない。なんだか、CUBEの裏側全部見せます!ってテレビ番組を見てるみたい。ま、こんなもんかな。 | ★★ |
| CUBE IQ ハザード | タイトル通り、「CUBE」の大ヒットを受けて、雨後の竹の子のように乱発されたまがい物の一つです。ただ、このジャケットやタイトルから想像されるようなハイテクっぽい内容では全くないのがミソ。いやぁ、これは反則でしょ・・。海岸で遊んでた4人の男と、そこで出逢った一人の女。突然ラジオから、ロシアと核戦争が始まったとの臨時ニュース。知り合った男の言われるままに、彼の家にあるという核シェルターへ。閉じ込められた彼らを襲う極限状況!硬い友情で結ばれていたはずなのに、いとも簡単に崩れてしまう。食料と水が尽きるまで、その中で暮らすのか、それともその前に外に出て助けを呼びに行くのか。やがて意外なラストを迎える・・・。なーんて、サスペンスフルにあらすじを書いてみたけど、なんか、誰でも考え付きそう内容なんだよね。確かに「CUBE」も一発ネタだったけど、それを映像にするテクニックと語り口が素晴らしかった。低予算でも、見せる術を心得ていた映画だった。あー、なんか比べるのもイヤなんだけどさ、タイトルをパクってるだけに、しょうがないんだよな。今更、この映画を間違って借りる人もいないだろうけどさ、気をつけてね。 | ★ |
| キューブ・レッド | まだタイトルに付けるか、キューブのパチモンシリーズ(^^;;とある部屋に集められた4人の数学の天才たち。そこで携帯電話を通して出題される問題を解かないと、徐々に部屋が狭まり、最後には押しつぶされてしまう状況になってしまう。CUBEとは、もちろん全く関係なくて、スペインで製作されたサスペンスで、犯人探しの妙もあって、そこそこ面白い。でも、いくら時間が限られてるからといって、出題される問題が簡単すぎない??例えば集める人を選ぶ問題だけど、8-5-4-9-1-7-6-3-2 この数字配列の法則性を答えよ。って、なんかそういうクイズって、昔の「笑っていいとも!」でやってたよなぁ。ちなみに、自分は分からなかったけど(^^;;ヒントは数字は重ならない9つだけ。英語で考えればすぐ分かるかな。映画の本編ではスペイン語で出題されてたから、順番は変わっちゃてたけど。日本語でやるとすれば、1-9-5-3-4-7-2-8-6かな。読み方によって変わってくるけど・・・って、あ、答え言うてもうた(^^; | ★★ |
| クローゼットランド | 理由も分からず監禁される女性。場所も時間も分からず、監禁され何を聞き出されようとされているのかも分からない。狂気の時間の中で女は、奇妙な美しさを増していく。とにかく、不条理極まりない話でありながら、不条理さを感じさせない見事な演出。マデリーン・ストウの息をのむほどの美しさに、ただただ呆然。彼女はとうに克服している。自分自身はすでに棄てた。この場所には誰一人存在しない。全てが嘘の中で、彼女の信念、存在さえもが嘘である。 | ★★★☆ |
| コレクター | テレンス・スタンプが本当に怖い。あの目、本当に狂ってるとしか思えない目だ。ストーカーという言葉が生まれる30年も前に撮られた本当のストーカーの物語。自分が正しいと思いこんだ男の狂気の物語。しかも、この映画のラスト、とてもここでは語れないほどの衝撃だった。まさか・・・ | ★★★ |
| ザ・キーパー 監禁 | 殺人事件に巻き込まれたストリッパー役のアーシア・アルジェントを、捻じ曲がった警官役のデニス・ホッパーが、理想の女性に仕立てるために監禁する!ってストーリーだけで、凄い映画を想像してしまった僕が間違いだったのかな?もっと、ひねくれモノ同士のギリギリの攻防戦を期待してたのに、ちょっと拍子抜け。え?それで終わり??て拍子抜けするラストも期待はずれ。このキャストだったら、もっと異常な男女の捻じ曲がった愛情が描けたと思うんだけどなぁ。そりゃ、監禁ものの金字塔「コレクター」まで猟奇的な作品を描けとは言わないけど、せめて「ボクシング・ヘレナ」位の異常性は見せて欲しかった。もったいないなぁ。 | ★☆ |
| シックス | このジャケットってば・・。内容は全く某20世紀少年とは関係ありません。「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」に出ていたヘザー・ドナヒューって女優が主演。深夜の死体保管所で清掃の仕事をしているマーゴは、自殺した職員の亡霊が出るという噂に悩まされていた。そんなある夜、若い子供連れの夫婦が彼女に助けを求めてきて、負傷した男を連れた若い男もやってきて・・・。「アイデンティティー」って映画のパクリのようだなーって思ってたら、案の定、そんなオチでした。閉じ込められた場所から逃げられず、不可解な現象が次々と起こるのはいいんだけど、そのオチじゃあ、全然つじつまが合わないんですけど・・。どんでん返しを狙ったつもりなんだろうけど、うーん、これじゃあねぇ。一体、あの死体保管所ってのは、どういう場所だったんだろ?まぁ、ミエミエのオチだったんだけど、そこに至るまでは何とか頑張ってサスペンスを盛り上げてたから、☆半分おまけってことで。 | ★☆ |
| SAW/ソウ | 目覚めたら古ぼけた浴室、足には鋼鉄の足かせ、対角線上には同じ様に繋がれたもう一人の男、そしてその間には、自殺した死体・・・そんなシーンから始まる密室ホラー・・と思いきや、その中だけのサスペンスには留まらない、なかなか本格的な犯罪者モノの様相を呈してきて、まずはびっくり。徐々に登場人物たちの背景が暴かれていくにつれ、何故、彼らが選ばれ、そこにいるのかが、少しずつ明らかにされていく。中盤、いきなり犯人と思わしき人物が顔を見せ、更に追いかけていたはずの刑事が、全く違う存在になり、そして、物語は更に意外な方向へと進んでいく。いやー、ラストはちょびっと予想していたとはいえ、やってくれましたねー。音楽の使い方や、小物なんかに、監督や脚本の人が影響を受けたというアルジェントっぽい感じが随所に出ていて、ホラーマニアにも楽しめるし、そういうのを見てない人にも、十分、サイコホラーとして楽しめる映画だと思う。個人的には、CUBEの終わり方よりも、こっちの方が断然好き。久しぶりに、練りに練られた脚本を見た!って感じだなー。 | ★★★☆ |
| SAW2/ソウ2 | 初っ端から、前作を超える衝撃の殺人シーンで始まり、心臓の鼓動は早くも最高潮。その後の展開は、ジグソウによって、8人の男女がある一軒屋に集められて、次々と殺されていくんですが、まぁ、凝った脚本やった・・・。監督が変わってるけど、この監督が前作を見てインスパイアされて書いた脚本を、「1」の脚本監督コンビが気に入って、一緒になって膨らませていっただけあって、「1」を裏切らないテイストの作品に仕上がっていると思う。特に終盤の畳み掛ける展開は、想像していた以上の謎が隠されていて、思わず唸ってしまうほどの出来。残酷なシーンが苦手な人は、今回のは更にえぐいのでしんどいかなー? | ★★★ |
| SAW3/ソウ3 | 今回のストーリーの最大の謎は「これは誰のためのゲームなのか?」。1と2で謎のままになっていたシークエンスのその後や、そのシーンに至るまでのシーンが出てきたりと、過去のストーリーとのつながりも見せながら、巧みにラストの大オチへと持っていく展開はなかなか楽しませてくれます。その途中で次々と起こる殺人の描写も、手の込んだ、より痛い描写へと進化しており、残酷描写に慣れてきた目にも十分、驚くことが出来るでしょう。ただ、やはり、シンプルながらも人間の残酷さや、追い詰められた時の豹変振り、そして何よりもそこで「見て」いたというインパクトが凄まじかった正にソリッド・シチュエーション・スリラーだった1作目に比べると、ただの残酷な血みどろホラー映画に成り下がってしまいかけている気がするなぁ。それに、謎の部分を解明するのに、直接的な映像を親切丁寧に見せてくれるんだけど、これは説明過多。もう少し、観客の想像力を働かせて、より怖い想像をしてしまうような絵の作り方をしてほしかったなぁ。すでにパート5までの制作が決定しているそうで、今作もいくつもの謎を残して終わります。おそらく、ラストまで生き残ったあの人が、閉じ込められたままのあの人を助けに行くストーリーになるのでしょうが、次は誰が「見る」のか、それが一番の謎になるんやろうね。もしかしたら、「4」は「1」に近いシンプルな状況になるのかも・・・。 | ★★☆ |
| SAW4/ソウ4 | 3のラストで、遂に死んでしまったジグソウ。4は、そのジグソウの検死解剖シーンから始まります。これがまた、途轍もなくリアルで、ここまでやっちゃっていいのか?って言うようなシーン。R15というか、成人指定でしょ・・。解剖されたジグソウの胃の中から発見された一本のテープ。そこには、まだゲームは続いているというメッセージが。そして、再び始まるジグソウの死のゲーム・・・。いや、今回のソウは1から3のどれとも違う意味を持っていて、実に見応えのあるサスペンスになってますよ。誰がこのゲームを仕組んだのか?そして、ゲームが持つ本当の意味と目的とは?登場人物が多すぎるし、カット割も普通の映画よりかなり多いので、場面が目まぐるしく変わって、誰が誰だか把握するのが大変。ラストを見終わったあとも、すぐには理解できず、頭の中で整理して、ようやく、今回の映画の全体像が把握できた・・かも。とにかく、これまでのシリーズを遥かに凌駕するテンションで一気に見せるので、正直、体力勝負です。残酷描写に耐えながら、脳みそフル回転で状況を把握しつつ、ジグソウの仕掛けた罠と、そこに込められた真意を思い知る。エンディングテーマはなんとX JAPANの新曲。もちろん、YOSHIKIをはじめ、ボーカルはTOSHIのあのX JAPANです。 | ★★★ |
| SAWX/ソウ5 | このシリーズも、ちゃんと毎年同じ時期に公開してるのが凄いよなぁ。ついに5年目、5作目ですか。黒幕のジグソウが前作で完全に死んで、新たにその意思を受け継いだ後継者によりゲームが続けられるわけだが、その後継者の正体は、映画の序盤、というか、前作のラストですでに明かされているので、犯人探しの醍醐味は無し。今作では、彼が後継者に選ばれた理由と経緯が主なテーマ。もちろん、ジグソウのゲームに参加させられる5人の男女の恐怖も描かれるのだが、それよりも、このゲームの意味を改めて知らしめるのが目的だったのかな。前作より登場人物も少なく、カット割りも少なくじっくり見せてくれるので、ストーリーは複雑ですが混乱することはなかったな。確か「2」が出来た時に、「5」で終わるような事を製作者が言ってたような気がするけど、このラストだと、どうやらこの先も続きそう。だって、ジグソウの元妻が受け取った箱の中身とか、未回収の様々な伏線が残ってるもんね。シリーズ1作目からこんなに蜘蛛の巣のような広がりを見せるようなシリーズにするなんて考えてもいなかっただろうから、収拾がつかなくなってきたのも分かるんだけど、果たして、最後はどうなるんだろうなぁ?てか、終わるの??すでにオリジナルの監督と脚本家は、製作にしか関わってないのが気になるんだよなぁ・・。これで、オリジナルの人が完全にいなくなっちゃったら、見るの辞めちゃうんだろうなぁ。 | ★★★ |
| デスルーム | 過去、そこで撮影されたホラー映画で問題が起こり、広大なスタジオの隅に打ち捨てられた、セットの家。スタジオの見学ツアーでその存在を知り、興味本位でツアーガイドを説得し、中を見学しようとした4組6人の男女。迷路のようなその家の中を進むうち、ある部屋から出られなくなってしまう。ツアーガイドが言うには、それぞれが抱える不思議な話を披露すれば、出られるようになるかもしれない。そして、奇妙な話が始まった・・・。とまぁ、ごくごく普通なというか、安易な設定のB級オムニバスホラーなんだけど、その中の一編を、あのケン・ラッセルが監督してたんだよね。なんだか、ミョーな雰囲気の短編が一本あるなぁと思って、確認したら、ケン・ラッセルだったんでびっくりっすよ。まぁ、映画自体は、家の存在が全く活用されておらず、一同に介した意味が無い、ただのオムニバスホラー。4本中、2本はなかなか面白かったので、これでちゃんと、最後にはそこに彼らが集まった理由とかがあれば、もっと面白かったのかもね。 | ★☆ |
| デビルズ・ゾーン | 確かに人間生マネキンだけど・・・ジャケットの雰囲気からすると、もっとお下劣な13金的ノリのくだらないホラーかと思ったら、全然違った。孤独な男(チャック・コナーズ)が営む寂れたマネキン館。そこに迷い込んだ4人の男女。男には、人間を生きたままマネキンにしてしまう能力があったのだ!異常な雰囲気に包まれたマネキン館は、”悪魔のいけにえ”のあの家と同じ不気味さが漂っている。そこにいるのが、チャック・コナーズなんてダンディな親父だからなぁ。余計に怖いし、興味もそそる。最後の最後、一人生き残った少女が、マネキンにされた他の3人を車の後部座席に載せて走り去っていく様は、本当に怖い。これぞホラー映画のオチ!この監督センスあるなぁ〜って、思ったら、後に”パペットマスター”を撮ってた。なんか納得(^^) | ★★★ |
| テラートレイン | 安易なタイトルに油断してたわ。めっちゃヤバいやん、この映画。「ホステル」系の拷問系の映画ではあるんだけど、あっちが快楽のためだけの殺人だったのに対して、こちらは臓器移植のための殺人。だから、殺しを行う方にものっぴきならない事情がある。ただの殺人者なら、何のためらいもなく反撃して殺せばいいだけの話なんだけど、相手の事情が事情だけに、多少の同情も生まれちゃうんだよね。ま、仲間が惨殺されてる時点で、そんな感情もふっとんじゃってるんだけど、見てるほうとしては、ね。主演の女の子、どっかで見たことあるなーって思ったら「穴」とか「アメリカン・ビューティー」に出てたソーラ・バーチだった。他の若者たちに比べて、一人だけ演技が巧いんだよなー、やっぱ。列車の中という逃げ場が制限されている状況の中で、どうやって逃げ、どうやって反撃するか。繰り広げられる惨殺シーンだけでなく、そんなサスペンス的な盛り上げもしっかりとしている、意外な拾い物ホラーでした。ちなみに、原題は「train」ってそのままなんやけど、「テラートレイン」ってのもなー。もっと他に、いいタイトルは無かったんやろか・・。うーん、「解剖特急地獄行き」とか、「恐怖の解剖トレイン」とか?ダメだ、センスないや俺。 | ★★★☆ |
| ハード・キャンディー | キ○玉切り取り&フードプロセッサーシーンで話題になってた映画だけど、思ってたよりも、平気だったな。睡眠薬を飲まされて、一気に二人の関係が逆転するところは、見事でした。男の戸惑いと、その後訪れる恐怖が、手に取るように感じられたなぁ。少女の考えた計画だから、いろいろ粗があるのはしょうがないし、逆にそれが映画にリアリティをもたらしてるように思える。腹の探りあいから始まって、徐々に明らかになっていく二人の正体、そして驚かせながらも納得のオチ。あのラストには、ある種のすがすがしさを感じたんだけど、それって俺だけかな?(^^; | ★★☆ |
| パニック・エレベーター | 止まったエレベーター。二人の男と一人の女。それぞれがそれぞれの危急の事情を抱えていて、閉じ込められた数時間の内に、ある一人の事情が、彼らを巻き込んで追い詰めていく。エレベーターに閉じ込められるってシチュエーションって、ホラー映画やサスペンスではよく使われるかと思いきや、意外と多くはないんだよね。「死刑台のエレベーター」って名作があるからなのか、それともエレベーターに閉じ込められるという限られた空間の中で90分以上の話に膨らませるのが難しいからなのか、多分、後者の理由が大きいだろうな。閉じ込められた人たちだけで話を進めるのは無理があるし、実はエレベーター自体、ちゃんと管理されてるところが多いだろうから、全くの密室にするというシチュエーションを作るのが難しいんだろうね。その点では、この映画は、見事な設定を作り上げてました。3人がそれぞれ別の理由で、今すぐこのエレベーターから出なけりゃいけない状況を作り上げ、でも、誰も気付いてくれないという状況もあり、段々狂っていく。その設定に説得力を持たせることが出来ただけでも、この映画は成功なんじゃないかな。ちょっと展開に無理があるかなーって所もあったけど、僕は好きです。 | ★★★ |
| パニックルーム | なんだこりゃー。フィンチャーが撮ったんじゃなかったら、もっと駄作になっているところを、かろうじて彼が撮ることで、なんとか見るに耐える作品になってるに過ぎないね。そんなでも★★☆つけてるのは、彼の演出で見ている間はちゃんとドキドキできたから。でも、終わってから思い返すと、最悪って言う(笑)ジョディ・フォスターも出る映画間違えたね。フォレスト・ウィテカー、悪役なんだから、変にいい人ぶってもねー。あとの二人はバカばっかだし。病気の娘もありきたりの設定だし・・・なんだろな。 | ★★☆ |
| P2 | クリスマスの夜、残業で最後まで働いていた女性。車を止めた地下2階(P2)の駐車場に急ぐが故障した車。もしそこに狂った駐車場の管理人がいたら・・・。都会のど真ん中の密室。まぁ、それ以外はよくあるタイプのサスペンス・ホラーなんだけど、駐車場という設定が面白い。犯人っつうか、狂ったストーカー男の狂った妄想もなかなかイっちゃってるし。登場人物がほぼ二人だけだから、90分とはいえ、最後まで持つのかな?って心配やったけど、駐車場ならではのアイデア満載で、なるほどなーって意外と感心して見ちゃった。でも、さすがに無理のある展開が多すぎるんだよなぁ。そんな無茶なことしたら、いくら地下2階の駐車場で、クリスマスの深夜、人通りも少なくなったオフィス街とはいえ、地上まで音が聞こえないものなんかね。防犯カメラも駆使して、女性を追っかけてたけど、それって記録されてないのかな?一体、彼女を捕らえて、最終的にどうするつもりだったんだろう?まさか、ホントに食事を一緒にしたかっただけだったりして。それにしちゃ、断られた後の卑劣な罠の数々は、あらかじめ用意しておいたとしか思えないし。 | ★★☆ |
| ファニーゲームU.S.A. | うん、こんな映画だと思って見てたから、傷は浅いんだけど、この監督、絶対確信犯やろ。別荘にやってきた親子。そこに突然訪れる若い二人の男。理不尽な要求を突きつけられ、拘束され、虐待のゲームが始まる。意味?そんなのねーっすよ。目的?そんなのクソ食らえ。オチ?言わなくても分かってるくせに。暴力シーン?そんなの見せなくても、今まで見た映画から想像できるだろ。監督はきっとそんなスタンスで作ったに違いない。とにかく、今まで撮られた巻き込まれ型の犯罪映画では決して採用してこなかった、最悪の選択肢をすべて選択して、こうならなかったらいいのに、もっと頭を使ってあの二人の若者を出し抜けよ!という観客の欲求をことごとく踏み潰す。そう、この映画に出てくる被害者は、サスペンス史上最悪の行動ばかり取るのである。そして、加害者の方はといえば、これまた酷い。映画の後半、一つの信じられない行動を起こす。それは、この映画の全てを否定・・いや、逆だ。これが全て映画の中の出来事であるという事を肯定する行動なのだ。このシーンで、僕はこの映画が大嫌いになった。似たようなことをした映画は、過去にもあるけど、これは酷い。監督は観客をバカにしているわけではないんだろうけど、見ているこちらにしてみれば、バカにするなと言いたくなる。不可能を可能にするはずの映画世界を、不可能にしてしまう。こんな不愉快な映画は見なきゃよかったと、激しく後悔した瞬間でした。 | ★ |
| 亡霊の檻 | ”時計じかけのオレンジ”さえ彷彿とさせる近未来管理社会における恐怖溢れる傑作。我々が気が付かないうちに狂気は膨れ上がり、抑圧された心は異質な存在の介入によって爆発した。ただ、その爆発も、所詮監禁された檻の中。外の世界には何の影響も与えず、抹殺される。檻の中の彼等はすでに生きた人間ではない。死んだ亡霊なのか。この檻の中では、管理者さえ亡霊扱いされている。怖い。 | ★★★★ |
| ボクシング・ヘレナ | リンチの娘が監督したってんで、結構話題になったけど、やっぱりこの映画だけしか撮らせてもらえなかったね(笑)ジュリアン・サンズが、ある女性を愛するあまり、手足を切断してまで監禁してしまうという狂気の男を熱演。いや、彼の場合、とことんまでクールだから冷演か?しかし、そんな演技も全部無になるほど、酷い。美しさも無し、残酷さも無し、哀しさも無し。いいのは題材だけ?それも、全て殺してしまってるしね。そりゃ一本で終わるわ。 | ★ |
| ホステル | 全米各州で上映禁止!とか、目を覆いたくなるような残酷描写!とか、先行する話題に期待を膨らませつつ見たんだけど・・・これだけ??てか、肝心の拷問シーンまでが長すぎでしょう。徐々にサスペンスを盛り上げて、とうとう拷問が!!って感じで進むんだけど、この映画にそういう演出は必要だったんかなぁ?肝心の拷問シーンも、確かに痛い!って思うシーンも無くは無いけど、これだったら先に見た「テキサス・チェーンソー・ビギニング」の方がずっと痛い描写が多かったよ。オチもなんだかなーって感じやったし、これで続編って言われても、あんまり見る気がしないなぁ。多分、ドラマを膨らませていくんだろうけど、特に興味のそそられるような謎は無かったしなぁ。途中、三池監督がゲスト出演してたのには笑ったけど。 | ★☆ |
| ホステル2 | やられた!!1作目が期待はずれだったから、全然期待してなかったんだけど、1作目と同様の展開ながら、襲われる対象がすべて女性になって、少しひねりを入れた展開になっただけで、こうも面白くなるものか!やっぱホラー映画で襲われるのは女性の方がいいね。この映画は、拷問殺人を描いているだけに、襲われる対象が女性だと、美しいものが壊される恐怖ってのがあるんだろうなぁ。殺され方というか、傷つけられ方が尋常じゃなく痛い。1作目も確かに痛かったんだけど、今回の拷問シーンは本当に痛い。逆さ吊りにされて、大鎌で少しずつ切り刻まれるところは、じわじわと死の恐怖が迫ってくるし、電動のこぎりでの拷問シーンは、余りに唐突な展開があって、度肝抜かれたし。そして最後に残った一人に至っては、まさかそういう展開になるとは思ってなかったんで、やられましたねぇ。そうか、だから最初の方のあの電話のシーンがあったのかぁ。なるほどね。こういうひねりを入れちゃったら、もしパート3を作るようなことがあったら、ハードル高くなるよー。ネタ的にはひねりのくわえ方が難しい映画やからね。 | ★★★☆ |
| モーテル | ここまでひねりの無い巻き込まれ型スリラーは久しぶりやわ〜。意外な犯人が出てくるわけでもなく、意外な展開や小道具を使って犯人を撃退するわけでもなく、細かく見ていけば、粗もたくさんあるのだけれど、演出のスピード感と、編集の巧さで、退屈することなく90分楽しませてくれたね〜。多少、残酷なシーンや、大きな音で驚かせるようなシーンは出てくるけど、「SAW」シリーズほど残虐非道なグロいシーンではないし、ホンマ、安心して見られるよな。最近のサスペンスでよくあるような「ラスト5分、あなたは絶対に予測できない」とか、「驚愕のどんでん返しが待ち受ける!」とか、そういったひねりも全く無く、いい意味で、B級サスペンスらしい、直球ど真ん中ストレートの娯楽作。こういうオーソドックスな一発勝負のサスペンスって、実は珍しいよね。だからこそ楽しく見られたんやろな。 | ★★★ |
| U.K.M. | 最強の兵士を作る実験が行われている施設、実験に利用されるためにそこに集められた、社会から落伍した4人の男女、閉じ込められた実験体が逃走し、施設は修羅場と化す・・・。変な薬品を投与されて、凶暴になるって言うのは、そんなに珍しいプロットではないけど、科学者と軍人、逃げ出した被験者と若者たちの4組を複雑に絡めさせているので、まぁ、見られない映画ではないくらいには仕上がっている。軍人のリーダー役をマイケル・マドセンがやってるんだけど、何でこんな映画に出ちゃったんかなぁ。製作費がないのが丸分かりで、秘密の軍の施設というよりは、安い倉庫みたいだし、実験装置も軍が相当のお金をつぎ込んで作ったようには全く見えないし。最初の方に出てきた、頭を握りつぶすシーンはなかなか良く出来てたけど、まぁそれだけかな。 | ★☆ |
| 霊廟 | ラブクラフトの原作を、「死霊の鏡」のウーリー・ロメル監督が映像化。ジャケットが、狭い箱?の中に閉じ込められて「出られない!」ってコピーがあるから、そういう映画なのかと思ったら、どこぞとも分からぬ倉庫の中に閉じ込められた数人の男女の話でした。その倉庫も何か仕掛けがあるかというと、大したものがあるわけではなく、ただ、閉じ込められた男女が、少しずつ与えられる情報から疑心暗鬼になりながら、お互いに殺意を抱いていくというオーソドックスというには余りにも退屈な映画。ラブクラフトっつうからには、クトゥルー神話とか、異形の怪物とか、人知の及ばない意思に支配された異質な場所というのを期待してしまった僕がバカだったんだね。うん、きっとそう。“「CUBE」の閉塞”って、直ぐに脱出してるやん。“「SAW」の仕掛け”ってなんかあったっけ??“「HOSTEL」の残虐”って、痛いとか怖いとか思えるシーン、皆無やったけど・・・。レンタルならまだしも、買っちゃった人には、ホント、ご愁傷様としか言い様がないね、こりゃ。 | ★ |