少年 −boys−

タイトル感想評価
ザ・ゲート”ホラー版グーニーズ”だな、こりゃ。とっても面白いぞ。地獄の門を開いて悪魔を呼び出してしまった少年たちと、悪魔との戦い。チープなSFXなんだけど、凄く巧く使ってるよなぁ。小悪魔たちもなかなか印象的な造形だし(^^)ラストのやっつけ方もグゥ。★★★
ゲート2 デモンボーイズ1の思わぬヒットでやっぱり作られた続編って感じ。スケールアップはしてるんだけど、パワーダウンしちゃったって感じ。怒濤のような小悪魔の群を期待していたのに、あんな悪魔(魔人?)が3体だけじゃあ、納得できませんぜ。前作を無視してみたらそこそこ面白いんだけど、さすがにあの続編だからねぇ。もう少し・・・★★
ジョシュア 悪を呼ぶ少年子供を主人公にしたホラーって、実はあんまりないんだよね。道徳的にも問題があるんだろうけど、「オーメン」をはじめとして、「悪い種子」「ザ・チャイルド」「光る眼」など、実は傑作と言われる映画が多いから、なかなかそれに匹敵するものを作るのが難しいのかもしれない。で、この映画。その子を育てるのに育児ノイローゼになってしまった母親、ようやく彼が成長して、二人目の子供が授かったが、その頃からこのジョシュアの様子がおかしくなっていく。追い詰められていく両親。果たして彼の目的とは?ジョシュア役の少年が、イマイチだったので、もったいないんだけど、その予想外のラストシーンは一瞬鳥肌が立った。ネタばらしになっちゃうけど、最終的には少年の思い通りの展開になるわけだが、それが少年の元来持つ狡猾さによるものなのか、子供だからこその無垢な思いがその結果を引き寄せたのか、それが分からないだけに怖い。★★★
チャイルド・ゲーム2001年のフランス産ホラー。夫と二人の息子と、相続したばかりのアパートメントで暮らしているマリアンヌ。ある夜、その部屋に昔住んでいたという兄弟の訪問を受けるが、彼らが帰った後から、不気味な出来事が起こり始め、やがて子供たちの行動に不安を覚え始め、そして夫までもが精神に異常をきたし始める。これは彼女の妄想なのか?それとも、あの兄弟に関連する怨念が蘇ったのか?フランス映画らしい、じわじわとくる恐怖でなかなか拾い物の一品でした。ビデオのジャケットにも書かれてあるとおり、ラスト5分はなかなか怖かったです。そのどんでん返しはもちろん、映像的にかなりゾクゾクするんだよね。★★★
デビルズ・バックボーンギレルモ・デル・トロ監督だったっけか。この監督の映像の色調は好きだなぁー。話はイマイチだったけど、雰囲気で傑作になった「クロノス」とか、スタイリッシュアクションだった「ブレイド」とか。これは、戦時下の人里離れたところにある孤児院を舞台に、そこに入った少年と、彼が見る霊、そして、その孤児院に秘められた謎が、巧く語られている。しかも、乾いた砂漠の真ん中にある孤児院という雰囲気が非常によく出た映像で、孤立した寂寥感と、戦時中であるという焦燥感が茶苦茶感じられる。話自体は、そういう舞台設定でなければ、特に捻ったところはない、オーソドックスなものなんだけど、それでも、ラストシーンでは、ちょっと泣いてしまいそうになった。いろんな人間のドラマが複雑に絡み合い、それが解れていくストーリーは、実に見応えアリ。ま、もちっと、小物の扱いに意味があればよかったんだけどね。そしたら、大傑作!と言い切れたんだけど・・・ ★★★☆
デビルドール監督は、「ゴジラ」「ID4」のローランド・エメリッヒ。マイナー時代に脚本、監督を務めた意欲作なんだけど・・・ポルターガイストとチャイルドプレイを混ぜたみたいなトンデモ映画でした。なんにしろ、ラストシーンの意味がわからん。主人公の男の子が、全てを解決して、その代わりに命を失ったと思ったら、いきなり音楽が明るく鳴り出して、あらゆる物が飛び出して、んで、寝たままの少年の姿を映してジ・エンド。は?何?え?みたいな。肝心のデビルドールの造形も全然怖くないし。こんな映画を撮っていた人が、よく大作を任せられる人になったもんですわ。
デビルナイト解説に、もう一つの「ウィッカーマン」なんて書いてあるから、思わず買っちゃったDVDなんだけど、これがまた、ホントにもう一つの「ウィッカーマン」のようなラスト。ある孤児院の関係者が次々と怪死する事件が起こる。一体誰が、何のために?深まる謎をよそに、更に犠牲者は増える・・・刑事役にピーター・カッシング、医者役でクリストファー・リーが出演と、なかなか豪華なサスペンスホラーで、ラスト近くまでは、淡々とサスペンスが進行するんだけど、ラスト、全ての謎が明らかにされたときの衝撃は凄かった!!えええええ!!そんなことに?!って。そして、最後は本当に救いのないラストで、見終わった後、かなりブルーになったなぁ・・・ストーリー的には、無理があるかもしれないけど、あらゆる意味で、問題作ではあると思う。 ★★★☆
ファンタズムこれは、思春期の少年が見た悪夢なのか?現実と幻想が錯綜し続けるストーリーはかなり難解。辻褄があっているようで全くあっていない。正に悪夢。墓場に現れる背の高い墓守(トールマン)、襲い来る銀面球、切られた指は黄色い鬼に変身し、いつしか精神は異次元の世界へ・・・もう、謎も何もあったモンじゃなく、錯乱状態。理解しようと勤めるだけ無駄な世界だ。★★
ファンタズム22を見て初めて分かる1の良さってか?現実と幻想の接点の無さがこの映画の魅力なのに、主人公の少年と、登場する女の子とのつながりに意味が見いだせない。飛んでくる銀面球のシュールさは相変わらずだなぁ。取りあえず、ラストシーンは拍手だね。★★
ファンタズム3このシリーズでは一番好きだな。テンポもあるし何よりドン・コスカレリ監督の技量が格段に上がってる。あの銀面球の成り立ちから、トールマンの存在する意味、そして彼等が狙われる理由、それら、今まで不明だった事柄がようやくおぼろげながら提示されることで、よりファンタジーとしての厚みが出来た。そこにキャラの立った登場人物が絡み、ユーモアも交えながら描ききっている。脈絡のない悪夢のような展開は相変わらず、ラストシーンの意外さもファンタズムならでは。現実と夢の交錯する映画だけに、生と死ってこの映画の中では意味がないのかも知れないな。★★★
ファンタズム4なんてーか1作目から意味不明な描写の多いシリーズで、数あるホラー映画の中でも、かなり異彩を放っていた空想空間ではあったけれども、ここまで引っ張れるような話か?って思ってしまう。トールマン、銀面球剣、異次元に通じる二本の支柱、結局、大本となる謎はいつまで経っても解き明かされないし、じゃあWまで作る意味がないじゃない。うーん、このシリーズは、ドン・コスカレリって監督のライフワークなんだろうけど、どーにも行き詰まり続けている。
ペーパーハウス 霊少女「キャンディマン」「ベートーヴェン/不滅の恋」のバーナード・ローズ監督のデビュー作。少女がスケッチブックに描いた絵が、次々に夢の中で現実になっていく。広い荒野に建つ一軒の家。そこに一人で住む足の不自由な少年。眠ったり意識を失うたびに、彼と出会い、徐々に夢と現実の境が曖昧になり、少女の精神が壊れていく。やがて少年の正体が明らかになり、少女の父親に対するトラウマまで、夢の世界に影を落とし始める。はっきりいって、傑作。夢の世界に出てくるトラウマに包まれた父親の姿なんて、本当に怖い。思春期の少女の揺れる思いが、こういう形で克明に描写できるのか!最後の最後で訪れる意外なクライマックスは、恐怖と高揚感が入り混じっていて、非常に美しい。そこから一歩踏み出した先にあるであろう世界への期待と、踏み出した瞬間に現実の世界を失ってしまう恐怖。なんのCGも使わずとも、こんな映画が出来るんだなぁ。揺れ動く少女の心を描いたという点で、「乙女の祈り」に近いかも。 ★★★☆
変態島一応、「変態村」の監督が撮っているという事と、キングレコードからの猟奇ホラーはもれなく「変態」or「変人」が付けられちゃうってことでこのタイトルなんだろうけど、内容無視にも限界があるっしょ(^^;;大津波で息子を失った夫婦。子供を亡くしたことから、孤児を支援する活動を行っていたのだが、ミャンマーのとある極貧の村を移した映像の中に、息子に似た姿を発見する。怪しい人脈を辿り、夫婦はその映像の中の村へと赴こうとするが・・・。はい、変態どころか、島も出てきません(笑)でも、息子を捜し求める妻を演じているのが、なんとエマニュエル・ベアール。不惑を過ぎた今でも怪しい色香は健在。泥だらけになりつつ、東南アジアの未開のジャングルを進んでいく姿は、色っぽいっちゃあ色っぽいのかも??この監督の「変態村」もそうだったけど、在り来たりのホラーの撮り方とは一線を画す、映像の作り方をするんだよね、この監督。単純に子供を捜し求める話なのかと思わせて、夫婦が遭遇する受難に重点を置き、子供を捜すなんて二の次のような展開。出口の無い迷宮に彷徨いこんで、目的すら見失った末に、更にこの予想すらしなかったクライマックスからラストへの流れ。ここまでやられると、これはこれで、一つのアート作品のようにも見えてくる不思議な力を持った映画です。★★★
無邪気な悪魔におもちゃが8つ雪深いロッジでの休暇にやってきた8人の男女。そこに、乗っていた自動車が事故で大破し、自分たちだけ助かったという5人の子供たちがやってくる。暖かく迎え入れる大人たちだったが、実は彼らは精神病院に送られる途中の危険な子供たちだった・・。今じゃ絶対に映画化できない危険すぎる内容の70年代ホラーの傑作。子供が大人を襲うという衝撃作は「ザ・チャイルド」があるけれど、こちらは遥かに低予算ながら、子供たちが笑いながら大人たちを殺していくという不条理さが堪らなく怖い。少しネタバレになるけど、大人たちの中に、一人、頭の弱い使用人がいるんだけど、普通なら、こういうタイプの登場人物は子供たちと合流するか、子供たちと対等の立場に立って行動を制限することになると思うんだけど、この映画の中では一人目の犠牲者になってしまう。大人たちも、最初のうちこそ、財産問題や夫婦間の揉め事など、いろんな問題があって、誰かが死んだり、いなくなっても、事故死か逃げたかしか思っていなかったが、実は子供たちが殺人鬼だったと気付いた時には、すでに遅し。ぞっとするようなラストシーンも秀逸。こんな映画がまだまだ埋もれてるもんなんやねぇ・・。★★★
MAY/メイこの映画の評判が良くて、錚々たる監督が揃った「マスター・オブ・ホラー」というTVシリーズに、唯一新人監督として選ばれたらしいという事を聞いて、結構、前から気になっていたホラー映画。孤独な少女が、ある青年に一目ぼれして、付き合うようになるんだけど、彼女の猟奇的なセックスに恐れをなして、彼は去ってしまう。そこから彼女の妄想と現実が入り混じった狂気の世界が始まっていく・・・みたいな感じかな。特に目立つような演出はないけど、ストーリーがいいよなぁ、これ。あんな女の子と係わり合いになったら、マジで怖いっす。ここまでイっちゃった現実逃避、映画では久々に見ました(笑)★★★
ロストボーイストーリーが抜群にいいよね。好きだなぁ〜こういうの(^^)吸血鬼モノって結構ネタ的には楽な素材だから、安易に作られることが多いけど、これは相当練りこんで作られてるよね。吸血鬼との戦いを通じて成長していく少年たちの姿がこれほど瑞々しく描かれている映画は他に類を見ない。★★★
ワン・フルムーン”人の罪は死んだら消えるか?”少年の頃に犯した一つの罪、生きている限り許されない罪は、死んだら許されるのか?少年の人生は、罪を犯した瞬間から時を刻まなくなった。彼の罪、それは、湖の畔で少女を殺してしまったこと。母親を遠くの施設に入れてしまったこと。行き倒れの死体が自分の父親だと知ったこと。いや、彼の罪は、死と罪について捕らわれてしまったことだ。彼は落ち続ける。奈落の底に落ちるように、罪の意識と共に。断罪。死を持って罪は消えるか?彼は身を持って実行した。罪は死ぬまで消えずに、自分という存在と共に残るのだ。満月のように欠けることなく、完璧な円のまま冷たく辺りを照らし続ける。恐ろしい映画だ。★★★☆


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